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リハビリの価値は、何で測るのか ―成果と支援過程をめぐる視点―(第258回・議事録編/第9回)

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―成果と支援過程をめぐる視点―

リハビリテーションの質を高めたいという方向は共通していても、何を評価するかについては、着眼点に違いがありました。今回の議事録では、「結果」と「支援の過程」をめぐる発言が、その違いをよく表しています。

健康保険組合連合会の伊藤悦郎委員は、通所リハビリテーションについて、前回改定で進められたリハビリ・口腔・栄養の一体的な取組の状況と効果を検証するよう求めました。また、LIFEのデータを活用し、成果を評価する具体的な指標や方法を算定要件に含めるべきだと述べています。

日本経済団体連合会の清家武彦委員は、通所介護の機能向上や自立支援に関する成果のデータを、事業所規模、サービス類型、地域の違いも含めて示してほしいと求めました。全国健康保険協会の鳥潟美夏子委員も、機能の維持・改善や在宅復帰などの結果を適切に評価する視点を挙げています。

これらは、提供した体制や取組だけでなく、利用者にどのような変化があったのかを確かめたいという発言です。ただし、三者がまったく同じ評価方式を提案したわけではありません。

一方、日本医師会の江澤和彦委員は、生活期のリハビリテーションでは、障害があっても自分らしく暮らすという観点が重要だと説明しました。関節の動く範囲など身体機能だけを主な評価にするのではなく、活動や社会参加、適切な支援の過程を重視する必要があるという意見です。

たとえば、歩行能力に大きな変化がなくても、支援によって買い物や地域活動を続けられることがあります。これは私からの説明例ですが、生活期の価値を身体機能の改善だけで捉える難しさが分かると思います。

私は、この議論を「成果を評価する側」と「成果を見なくてよい側」の対立として描くのは適切ではないと考えます。問われているのは、何を成果とし、どのような利用者の状態を踏まえ、そこに至る支援をどう評価するかです。

今回、具体的な成果指標や報酬方式は決まっていません。数値で確かめる必要性と、その数値だけでは取りこぼす生活上の価値。その両方をどう扱うかが、今後の検討につながる論点です。

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第258回・議事録編 第9回 リハビリの価値は、何で測るのか 図解マンガ

文責・監修:株式会社M&Cパートナーコンサルティング

原稿作成日:2026年10月22日

対象:2026年6月15日開催・第258回社会保障審議会介護給付費分科会の公開資料・議事録

本稿は第258回当日の発言の要約、背景説明、筆者の読み取りを含みます。会議で述べられた意見・提案は決定事項ではありません。後続会議の結論を反映した現行制度の案内ではないため、最新の厚生労働省資料・告示・通知等は読者ご自身でもご確認ください。

参照:議事録12、15~16、18、29ページ。背景資料:資料1・3。

出典・参照箇所

厚生労働省 第258回社会保障審議会介護給付費分科会 議事録(PDF)

同分科会 配付資料一覧(資料1〜5)

委員名簿(2026年6月15日現在)