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令和8年度改定で、なぜ医療機関にBCPがより求められるのか―目次

本シリーズでは、令和8年度診療報酬改定をきっかけに、医療機関においてBCP(業務継続計画)がなぜ重要になっているのかを、クリニック・在宅医療・病院それぞれの実務に沿って解説します。

BCPは、災害時のための形式的な書類ではなく、停電、電子カルテ停止、職員の出勤困難、在宅患者への連絡不能、救急外来の混雑など、非常時に診療を止めないための判断基準です。

機能強化加算、在宅療養支援診療所・病院、救急外来医学管理料などとの関係を整理しながら、自院の届出状況、患者の優先順位、連絡体制、医療機器・電源、訪問ルート、訓練記録など、現場で確認すべきポイントを具体的に示します。

タイトル概要
第1回 令和8年度改定で、なぜ医療機関にBCP(業務継続計画)が求められるのかBCPは、災害対策のための形式的な書類ではなく、非常時に診療を止めないための「判断の地図」であることを解説します。停電、電子カルテ停止、職員の出勤困難、院長不在、救急外来の混雑などを想定し、自院にとって優先すべき診療、必要な人・物・情報、判断の順番を平時から決めておく重要性を伝えます。
第2回 自院は対象になるのか――機能強化加算・在支診・在支病・救急外来医学管理料との関係令和8年度改定でBCP対応が関係する施設基準を整理します。特に、機能強化加算、在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院、救急外来医学管理料に着目し、自院の届出状況を確認することの重要性を説明します。既存の災害対応マニュアルや感染症対応ルールを棚卸しし、現場職員と一緒に実用的なBCPへ整理する流れを示します。
第3回 クリニックのBCPは何を書けばよいのか――外来診療・職員参集・停電・電子カルテ停止への備えクリニック向けに、BCPでまず決めるべき実務項目を解説します。診療を継続するか休診するかの判断基準、職員の安否確認と出勤ルール、電子カルテ・レセコン停止時の紙運用、患者への情報発信、近隣医療機関や薬局との連携を整理します。大病院のような重厚な計画ではなく、職員が実際に見て動けるBCPを作ることを重視します。
第4回 在宅医療のBCPで確認すべきこと――訪問診療、在宅患者、医療機器、連絡体制をどう守るか在宅医療を行う医療機関向けに、災害時に在宅患者をどう支えるかを解説します。在宅酸素、人工呼吸器、中心静脈栄養、独居、認知症、家族支援が乏しい患者などを優先順位で整理し、連絡体制を明確にする必要性を説明します。医療機器と電源、訪問ルート、薬の継続、薬局・訪問看護・ケアマネとの連携も重要な確認項目です。
第5回 病院のBCPは「救急」「入院」「地域連携」で考える――災害訓練と施設基準対応のポイント病院のBCPを、救急、入院、地域連携の3つの視点で整理します。救急外来では受付、トリアージ、診察、検査、処置、入院・転院までの流れを確認し、入院では患者安全、非常電源、備蓄、病棟人員配置を検討します。さらに、消防、近隣病院、診療所、薬局、行政との連携や、BCPに基づく災害訓練と記録管理の重要性を解説します。
第6回 BCPを作って終わりにしない――院内研修・訓練・見直し・記録管理の実務チェックリスト最終回では、BCPを実際に使える計画にするための運用ポイントを整理します。管理責任者と代行者を決め、職員への周知を職種別に行い、小さな訓練を積み重ねることの大切さを説明します。訓練で見つかった課題を改善につなげ、年1回以上の見直しや体制変更時の更新を行い、研修・訓練・改善内容を記録として残す実務を確認します。

文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング  

作成日:2026年6月10日

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