本シリーズでは、常勤医師1名体制の内科系クリニックを対象に、限られた診療時間の中で、無理なく増収・増患につなげるための実務を7回にわたって解説します。
増患というと新患獲得に目が向きがちですが、大切なのはそれだけではありません。どのような患者さんが、どこから来院しているのかを把握し、生活習慣病など継続管理が必要な患者さんの受診中断を防ぎ、健診・検査・急性疾患から必要な次の診療へつなぐ「患者導線」を整えることが重要です。
さらに、すでに行っている医療が診療報酬上適切に評価されているかを確認し、算定の取りこぼしを防ぐことも大切な増収策です。
また、常勤医師1名体制では院長の時間が最大の経営資源となるため、スタッフへの業務分担やICT活用によって、医師にしかできない仕事に集中できる体制づくりも欠かせません。
最終回では、新患数、実患者数、患者単価、受診中断患者数など、毎月確認したい数字を整理し、自院の改善ポイントを見つける方法を紹介します。
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| 第1回 増収・増患を考える前に――常勤医師1名の内科系クリニックには「診療できる患者数」に上限がある | 常勤医師1名体制では、単純に新患を増やすだけでは院長やスタッフの負担が増してしまいます。患者数、来院頻度、患者単価、診療可能人数の関係を整理し、自院のどこに増収・増患の余地があるのかを考えます。 |
| 第2回 患者さんはどこから来ている?――内科系クリニックの「新患の入口」を見える化する | 新患数だけでなく、「どんな患者さんが、何をきっかけに自院を選んだのか」を把握することが増患の第一歩です。検索、紹介、健診後受診など来院経路を分析し、自院が力を発揮できる患者さんに見つけてもらう方法を考えます。 |
| 第3回 新患を集めるより先に確認したい――生活習慣病患者の「受診中断」を把握していますか? | 高血圧、糖尿病、脂質異常症など、継続管理が必要な患者さんの受診が途切れていないでしょうか。次回来院や検査結果説明、未受診患者を把握する仕組みを整え、新患獲得だけでなく「患者さんを失わない」増患対策を考えます。 |
| 第4回 健診・検査・急性疾患を「その日だけ」で終わらせない――内科系クリニックの患者導線をつくる | 健診異常、検査、発熱などをきっかけに来院した患者さんのうち、継続診療が必要な方を適切に次の診療へつなぐことが重要です。受診、検査、結果説明、治療、次回予約までの患者導線を、院内の仕組みとして整える方法を解説します。 |
| 第5回 診療報酬の「取りこぼし」をなくす――内科系クリニックですでに行っている医療を正しく評価してもらう | 増収のために新しい診療を増やす前に、現在提供している医療が適切に算定されているかを確認します。施設基準、届出、患者説明、記録、掲示などを棚卸しし、「すでに行っている医療」を正しく診療報酬につなげる視点を紹介します。 |
| 第6回 院長の時間をどう生み出すか――常勤医師1名の内科系クリニックは「医師にしかできない仕事」に集中する | 常勤医師1名体制では、院長の時間が最大の経営資源です。問診、説明、文書作成、予約調整などの業務を整理し、スタッフへの分担やWeb問診、ICTなどを活用。院長が診察や医学的判断など、医師にしかできない仕事へ集中できる体制を考えます。 |
| 第7回 あなたの内科系クリニックはどこを改善すべき?――増収・増患のために毎月見る7つの数字 | 感覚だけでなく、毎月同じ指標を確認することで自院の課題を見える化します。新患数、実患者数、延べ患者数、患者単価、時間当たり患者数、受診中断患者数、院長の診療外業務時間の7項目から、改善すべきボトルネックを探します。 |
文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング
作成日:2026年8月12日
本コラムの内容は、作成日時点の法令・通知・事務連絡等をもとにしています。その後の改正や疑義解釈、追加通知等により、取扱いが変更されている場合がありますので、最新情報もあわせてご確認ください。
