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増収・増患を考える前に――常勤医師1名の内科系クリニックには「診療できる患者数」に上限がある(第1回/全7回)

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こんにちは。M&Cパートナーコンサルティング代表の村上佳子です。

今回から、常勤医師1名体制の内科系クリニックを対象に、「増収・増患」について考えていきたいと思います。

ここでいう内科系クリニックとは、一般内科だけではありません。

糖尿病内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、腎臓内科など、内科を中心として外来診療を行っているクリニックを広く想定しています。

こうしたクリニックから、

「もう少し患者さんを増やしたい」

「売上を伸ばしたい」

という相談をいただくことがあります。

ただ、私は最初に一つ確認したいことがあります。

「今より患者さんが増えて、本当に診られますか?」

ということです。

常勤医師が1名のクリニックでは、院長先生の診療時間そのものが経営上の大きな制約になります。

例えば、すでに午前中は待合室がいっぱいで、待ち時間が長くなっている。

その状態で新患をさらに増やしたらどうなるでしょうか。

患者さんは増えても、院長先生は疲弊します。

スタッフも忙しくなります。

待ち時間がさらに長くなれば、今通っている患者さんが離れてしまう可能性もあります。

ですから、

増患=新患を増やす

と単純に考えてはいけません。

内科系クリニックの医業収益は、大きく考えると、

患者数 × 来院頻度 × 1回当たりの収益

という構造で捉えることができます。

つまり、増収の方法は患者数を増やすことだけではありません。

高血圧や糖尿病など、継続管理が必要な患者さんが途中で受診をやめていないか。

必要な検査や診療が、適切なタイミングで行われているか。

すでに提供している医療が、診療報酬上きちんと評価されているか。

さらに、院長先生が診療以外の業務に時間を取られすぎていないか。

こうしたところにも改善余地があります。

まず確認していただきたいのは、

「診療枠にまだ余裕があるのか」

「新患は来ているのに、継続患者が増えていないのか」

「患者数は多いのに、収益が伸びていないのか」

「院長が診療以外の仕事を抱えすぎているのか」

ということです。

原因によって対策はまったく違います。

内科系クリニックの場合、慢性疾患の継続管理が診療の大きな部分を占めます。

だからこそ、広告だけではなく、

患者さんとの長期的な関係をどうつくるか

という視点が重要です。

増収・増患を考えるときは、まず自院の診療の流れを整理する。

そして、

「どこに改善余地があるのか」

を見つける。

ここから始めてみてください。

次回は、新患について考えていきます。

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