本シリーズでは、令和8年度診療報酬改定で見直される「院内トリアージ実施体制加算」について、200床未満病院の院長・事務長向けに実務目線で解説します。300点の実施料から50点の体制加算へと評価の考え方が変わる中で、算定対象となる患者、施設基準、専任医師・経験ある看護師の配置、院内掲示・ホームページ掲載、記録や収支確認まで、救急外来の運用をどう整えるべきかを6回に分けて整理します。小さな点数に見えても、患者安全、職員の役割分担、説明責任を見直す重要なテーマです。
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| ①院内トリアージ実施体制加算とは何か――300点の実施料から50点の体制加算へ | 令和8年度改定で、院内トリアージの評価は「患者ごとの実施料」から「体制を整えているか」を見る加算へ変わります。点数だけでなく、救急外来の安全性や運用全体を見直す改定として、200床未満病院が押さえるべき基本を解説します。 |
| ②算定対象はどの患者か――救急搬送ではなく、時間外・休日・深夜のウォークイン患者をどう見るか | 院内トリアージ実施体制加算の対象患者を整理します。特に重要なのは、救急搬送患者ではなく、時間外・休日・深夜に自分で来院するウォークイン患者への対応です。受付、看護師、医師の役割分担と初期対応の考え方を解説します。 |
| ③施設基準のポイント――トリアージ基準、再評価時間、分類、流れをどう整備するか | 施設基準で求められる院内トリアージの実施基準について解説します。目標開始時間、再評価時間、トリアージ分類、受付から診察までの流れをどう整理するかがポイントです。形式的なマニュアルではなく、現場で使える基準づくりを考えます。 |
| ④誰がトリアージを担うのか――専任医師・経験ある看護師配置と現場運用の考え方 | 院内トリアージを担う職員配置について整理します。施設基準では、専任医師または救急医療に関する3年以上の経験を有する専任看護師の配置が求められます。人員に余裕のない200床未満病院で、勤務体制や医師との連携をどう整えるかを解説します。 |
| ⑤院内掲示・ホームページ掲載・患者説明――“待たせる理由”を見える化する | 院内トリアージでは、患者さんへの説明、院内掲示、ホームページ掲載も重要です。受付順と診療順が前後する理由をわかりやすく伝えることで、患者さんの不安やクレームを防ぎます。掲示文、受付説明、ホームページ掲載の実務ポイントを整理します。 |
| ⑥院長・事務長のチェックリスト――届出、マニュアル、記録、収支をどう確認するか | 最終回では、院長・事務長が確認すべき実務ポイントをチェックリスト形式で整理します。対象診療料、届出、実施基準、職員配置、掲示、記録、収支までを確認し、院内トリアージ実施体制加算を救急外来の安全性と説明責任の見直しにつなげます。 |
