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精神科急性期医師配置加算の見直し――クロザピン実績・15対1病棟・病院全体の体制整備をどう進めるか 目次

本シリーズでは、令和8年度診療報酬改定における精神科急性期医師配置加算の見直しについて、精神科病院・精神病院の院長先生、事務長さん向けに実務目線で解説します。

今回の改定では、クロザピン新規導入実績の評価が「病棟単位」から「医療機関全体」へ見直される点や、加算2のイにおいて15対1入院基本料が対象に追加される点が重要です。

ただし、単に点数や要件だけを見るのではなく、治療抵抗性統合失調症への対応、候補患者の把握、導入後の外来継続、薬剤部・検査部・看護部・医事課との連携、記録管理まで含めて、病院全体の専門治療体制をどう整備するかが問われます。

加算取得を目的化せず、自院が地域で担う精神科医療機能を見直す機会として活用することが本シリーズのテーマです。

タイトル概要
第1回 精神科急性期医師配置加算は何が変わったのか――令和8年度改定の全体像令和8年度診療報酬改定における精神科急性期医師配置加算の見直しを総論として解説します。今回の改定は、単なるクロザピン要件の変更ではなく、急性期精神医療や専門治療を病院全体でどう担うかを問う内容です。クロザピン実績の評価見直しや15対1病棟への対象拡大の概要を整理します。
第2回 クロザピン実績は「病棟単位」から「病院全体」へ――実績評価の見直しをどう読むか精神科急性期医師配置加算1・3におけるクロザピン新規導入実績の評価が、「当該病棟」から「医療機関全体」へ見直される点を解説します。新規導入件数と使用患者数を分けて管理する必要性、薬剤部・検査記録・外来継続患者一覧などを突き合わせた実績管理の重要性を説明します。
第3回 クロザピンを始められる病院・始められない病院――医師配置だけでは足りない体制整備クロザピン治療を安全に導入・継続するためには、医師配置だけでは不十分であることを解説します。患者・家族への説明、血液検査、副作用対応、服薬確認、外来フォローなど、医局・看護部・薬剤部・検査部・医事課が連携する院内プロジェクトとしての体制整備が必要であることを整理します。
第4回 15対1病棟にも広がる可能性――中小精神科病院が確認すべき算定対象の拡大精神科急性期医師配置加算2のイについて、15対1入院基本料が対象に追加される見直しを取り上げます。ただし、すべての15対1精神病棟が対象になるわけではなく、内科・外科等の標榜、精神病床の割合、精神病棟数、24時間救急医療体制など、医療機関全体の要件確認が必要です。
第5回 「クロザピン件数」をどう作るか――紹介、転棟、外来継続まで含めた運用設計クロザピン件数を「無理に増やす」のではなく、本来対象となり得る患者を見逃さない仕組みづくりとして解説します。長期入院患者、薬剤変更を繰り返す患者、外来で改善が不十分な患者などを病院全体で把握し、院内他病棟・外来・地域紹介からの導入ルートと外来継続管理を設計します。
第6回 院長・事務長のためのチェックリスト――加算取得を病院機能の強化につなげる最終回では、院長・事務長が確認すべき実務ポイントをチェックリストとして整理します。目指す加算区分、病棟構成、クロザピン新規導入件数、使用患者数、院内体制、記録・証拠資料を確認し、加算取得を目的化せず、病院全体の専門治療体制や地域で担う精神科医療機能の強化につなげる視点を示します。

文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング  

作成日:2026年6月10日

本コラムの内容は、作成日時点の法令・通知・事務連絡等をもとにしています。その後の改正や疑義解釈、追加通知等により、取扱いが変更されている場合がありますので、最新情報もあわせてご確認ください。