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令和8年度診療報酬改定で透析医療はどう変わる?――人工腎臓・災害対策・療法選択・地域連携の実務ポイント 目次

本シリーズでは、令和8年度診療報酬改定における透析関連の見直しについて、透析医療機関が押さえるべき実務ポイントを6回に分けて解説します。

人工腎臓の20点引下げと腎代替療法診療体制充実加算の新設を出発点に、災害対応、患者への療法選択説明、腹膜透析・腎移植に関する実績要件、経過措置への準備、シャントトラブル時の連携体制、腹膜透析における基幹病院とかかりつけ医の役割分担までを整理します。

単なる点数改定への対応ではなく、患者さんが安心して透析医療を受け続けられるよう、院内体制・説明記録・地域連携をどのように整えるかを、事務長・管理部門の視点からわかりやすく確認していきます。

タイトル概要
第1回 人工腎臓はどう変わったか――20点引下げと新設加算の意味を整理する令和8年度診療報酬改定では、J038人工腎臓の慢性維持透析に関する点数が各区分で20点引き下げられる一方、腎代替療法診療体制充実加算20点が新設されました。本回では、単なる減収改定ではなく、施設基準を満たして体制整備を行う医療機関が評価される仕組みであることを整理します。
第2回 腎代替療法診療体制充実加算とは何か――透析施設に求められる新しい体制整備新設された腎代替療法診療体制充実加算について、求められる施設基準を解説します。災害対応マニュアル、ハザードマップ確認、情報伝達訓練、患者への療法選択説明、説明記録、シャントトラブル時の連携など、書類提出だけではなく、透析医療を安全に継続するための体制整備が重要であることを確認します。
第3回 “療法選択の説明”は導入期だけではない――血液透析・腹膜透析・腎移植をどう説明するか腎代替療法診療体制充実加算では、血液透析だけでなく、腹膜透析や腎移植を含めた選択肢の説明が重要になります。本回では、導入時に一度説明して終わりではなく、患者さんの病状、生活環境、希望の変化に応じて繰り返し説明し、その内容を記録に残す運用の必要性を整理します。
第4回 経過措置をどう使うか――腹膜透析24回・腎移植2人要件への準備腎代替療法診療体制充実加算には、腹膜透析24回または腎移植に向けた手続患者2人以上という実績要件があります。本回では、すぐに要件を満たしにくい医療機関向けに設けられた経過措置を、単なる猶予ではなく準備期間として捉え、自院の実績確認、連携先整理、説明体制整備を進める考え方を解説します。
第5回 シャントトラブル対応は“連携の見える化”へ――紹介先、診療情報提供、算定要件の整理透析患者さんにとってシャントは命綱であり、狭窄、閉塞、穿刺困難、血流不良などのトラブルに備えた体制が不可欠です。本回では、シャントトラブル時にどの医療機関へ紹介するか、どの情報を渡すか、院内で誰が対応するかを見える化する必要性を解説します。あわせて、K616-4の点数区分や摘要欄記載にも触れます。
第6回 腹膜透析の地域連携が評価される――基幹病院とかかりつけ医の役割分担最終回では、腹膜透析を地域で支える連携体制を取り上げます。在宅自己腹膜灌流指導管理料の見直しを踏まえ、基幹病院が導入・専門的判断を担い、かかりつけ医が日常管理や患者相談を担う役割分担を整理します。血液透析だけで完結せず、腹膜透析や腎移植も含めた腎代替療法全体を見る視点が重要です。

文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング  

作成日:2026年6月10日

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