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強化型へのカギは「患者数」だけではない――緊急往診4件・看取り2件をどう考えるか(第4回/全8回)

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こんにちは。M&Cパートナーコンサルティング代表の村上佳子です。

支援診3まで届出ができた。

では、在宅患者さんを何人まで増やせば強化型になれるのでしょう。

実は、機能強化型の施設基準には、

「在宅患者○人以上」

という単純な最低患者数の基準はありません。

もちろん患者さんがいなければ実績は生まれませんが、強化型で重視されているのは、むしろ、

急変時に往診したか。
人生の最終段階まで支えたか。

という実績です。

常勤医師1名のクリニックが想定する連携型では、直近1年間について、連携全体で緊急往診10件以上、かつ各医療機関で4件以上。そして連携全体で看取り4件以上、かつ各医療機関では看取り、または一定の超・準超重症児の医学管理実績のいずれか2件以上が必要です。

内科系クリニックで考えれば、実務上まず意識する数字は、

自院で緊急往診4件以上、看取り2件以上

と考えると分かりやすいでしょう。

ここで大事なのは、

「じゃあ、緊急往診を4件作りましょう」

ではないということです。

必要のない往診をして件数を作る話では、もちろんありません。

在宅患者さんをきちんと診ていれば、

「予定していた訪問日は来週だけれど、今朝から急に息苦しくなった」

「夜になって38度を超える熱が出た」

「転倒して動けなくなった」

といったことが起こります。

そういうときに、状態を確認し、必要なら往診する。

その積み重ねが実績になります。

なお、施設基準上の「緊急の往診」は、単に予定外で行った往診すべてを意味するわけではありません。

令和8年度の様式11の3では、C000往診料の注1に規定する緊急の往診、または夜間・深夜・休日に行う往診を緊急往診実績として扱うことが明示されています。

ですから、管理表には「往診した」という記録だけでなく、日付、時刻、理由、算定区分まで残しておいた方がよいですね。

看取りについても同じです。

「強化型を取るために看取りを増やす」のではありません。

患者さんが、

「できれば最後まで家にいたい」

と希望されたときに、それを選択肢として支えられるようになる。

そのために、家族への説明、訪問看護との連携、夜間の対応、症状緩和、急変時の方針などを事前に相談しておきます。

また、施設基準上の看取り実績は「自宅で亡くなったケース」だけではありません。

あらかじめ聴取した患者さん・ご家族の意向に基づき、緊急時の入院受入医療機関へ入院し、7日以内の入院を経て死亡した患者についても、その診療所が入院日を含む直近6か月に訪問診療を実施しているなど、一定の条件を満たせば看取り実績に含めることができます。

これは実績管理上、見落としやすいところです。

だから、強化型を目指すなら、私は早い段階から「在宅実績管理表」を作ることをおすすめします。

患者さんの氏名、訪問診療開始日、緊急往診の日付・時間帯、入院先、看取り日、死亡場所などを管理する。

すると、

「現在、直近1年間の緊急往診は3件です」

「看取りは2件あります」

とすぐ確認できます。

事務長さんにとって、ここは非常に大事な仕事です。

医師が診療をしていても、その実績を施設基準として正しく把握できなければ、強化型への移行時期を判断できません。

そして、自院に4件・2件の実績が見えてきたら、次はいよいよ一人ではできない部分です。

誰と「連携型」を作るのか。

次回は、強化型の成否を左右する「連携グループ」の作り方を考えます。

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