前回のブログでは、ファミコン言葉(敬語)の具体例として「今日は〇〇先生の診察のほうでよろしかったでしょうか?」「お名前頂戴してもよろしいでしょうか?」「お昼ご飯は早めにとっていただく形となりますが、よろしかったでしょうか」の3つを取り上げ、その正しい表現について解説しました。
今回は、さらに具体的なファミコン敬語の例を取り上げ、その正しい使い方について詳しく解説します。これらの表現を見直して、正しい敬語を使いましょう!
その他の注意してほしいバイト敬語・ファミコン敬語
〇〇さんでございますね?
「ございます」は物や事柄の存在を丁寧に伝えるときに使います。「○○さんでいらっしゃいますね」が正しい表現です。
こちら、処方箋になります
「なる」は物事の変化を表す言葉です。「こちらが処方箋です」や「こちら、処方箋でございます」が正しいです。
5000円からお預かりします
「~から」は出発地や原因、素材などのものごとの「はじまり」を意味します。「5000円お預かりします」が正しいです。
了解しました
「了解する」という言葉には「ものごとの内容を理解して承認する」という意味合いが含まれています。立場が上の方に使うのは適切ではありません。「承知しました」や「かしこまりました」を使いましょう。
ご苦労様でした
「ご苦労様」というのは、上司が部下など目下のものに対するねぎらいの言葉です。目上の方や取引先の方、患者さんに使用すると上からものを言っているように感じられるので、「お疲れ様でした」を使いましょう。
とんでもございません
「とんでもない」の「~ない」という部分を丁寧にしたつもりかもしれませんが、「とんでもない」が一つの言葉ですので、「とんでもないことでございます」が正しい使い方です。
まとめ
さて、皆さん、いかがでしたか?いくつか心当たりがあり、ドキッとされた方がいらっしゃいましたら、ぜひ今日から気を付けて正しい敬語を使うようにしましょう!敬語は口になじませておかなければとっさの時にスムーズに出てこないものです。実際に声に出して使う場面を想像しながら何度か読んで練習してみましょう!これであなたも、敬語美人!😊
長 幸美(ちょう ゆきみ)
(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。