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医師1人だから患者を増やせない、は本当か(第1回/全8回)

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こんにちは。M&Cパートナーコンサルティング代表の村上佳子です。

整形外科クリニックの経営相談で、よく聞く言葉があります。

「うちは医師が院長1人だから、これ以上患者さんは増やせません」

確かに、医師が1人である以上、診察できる人数には限界があります。

でも、本当に「医師1人=クリニック全体の売上の上限」なのでしょうか。

私は、必ずしもそうではないと思っています。

整形外科クリニックの診療は、医師の診察だけで成り立っているわけではありません。

初診があり、レントゲンなどの検査があり、処置があり、リハビリがあり、その後の再診があります。骨粗鬆症の患者さんなら、検査や治療、継続的なフォローもあります。

つまり、患者さんがクリニックに来てから帰るまでの流れ全体を見る必要があります。

ところが実際には、

「院長が全部説明する」
「院長がリハビリの経過も毎回細かく確認する」
「院長がカルテ入力までほとんど自分でする」

というクリニックも少なくありません。

これでは、患者さんが増えれば増えるほど、院長だけが忙しくなります。

大切なのは、まず仕事を二つに分けることです。

一つは、医師にしかできない仕事

診断、治療方針の決定、医学的判断などですね。

もう一つは、医師でなくてもできる仕事

問診の準備、検査への誘導、予約調整、リハビリの情報整理、各種説明の補助などです。

ここが整理できると、院長は「診察そのもの」に集中できます。

増収を考えるとき、つい「1日にあと10人診てもらおう」と考えてしまいます。

でも、医師1名体制では、この発想には限界があります。

むしろ考えるべきなのは、

院長1人の診察能力を、クリニック全体でどう支えるか。

ということです。

例えば、1日の初診患者数、再診患者数、リハビリ患者数、検査件数を分けて見てみてください。

さらに、

「院長が診察以外のことに何分使っているか」

も見てみます。

ここに改善の余地が見つかることがあります。

常勤医師1名のクリニックだからこそ、院長の時間は一番貴重な経営資源です。

増収・増患の第一歩は、患者さんを無理に増やすことではありません。

院長が本当にやるべき仕事に集中できる診療体制をつくること。

まずはそこから考えてみましょう。

次回は、そのうえで「どんな患者さんを増やすのか」。

整形外科クリニックの新患獲得について考えていきます。

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