こんにちは。M&Cパートナーコンサルティング代表の村上佳子です。
前回は、常勤医師1名だからといって、必ずしもクリニック全体の成長が止まるわけではない、というお話をしました。
では、増患するとしたら何から始めるのか。
私はまず、新患数を見ることをおすすめします。
なぜなら、今日の新患が、明日の再診患者になり、リハビリ患者になり、場合によっては長く通院する患者さんになるからです。
患者数を増やしたいのに、新患が毎月少しずつ減っている。
これでは、時間がたつほど患者数は減っていきます。
まず確認していただきたいのは、
「月に何人、新患が来ているのか」
です。
できれば前年同月とも比較してください。
そして、新患が「どこから来たのか」を見ます。
ホームページを見たのか。
Googleマップで探したのか。
家族や知人から紹介されたのか。
他の医療機関から紹介されたのか。
学校やスポーツ関係から来たのか。
これが分かるだけでも、打ち手はかなり変わります。
特に今は、患者さんがスマートフォンで、
「整形外科 近く」
「腰痛 整形外科」
「膝が痛い 病院」
などと検索して受診先を探すことが珍しくありません。
そこで、ホームページを開いたときに、
「何を診てもらえるのか分からない」
「診療時間が分かりにくい」
「初診で予約が必要なのか分からない」
となれば、それだけで患者さんが離れてしまう可能性があります。
ホームページは、立派である必要はありません。
患者さんが知りたいことが、すぐ分かることが大切です。
また、整形外科では地域との関係も重要です。
内科の先生から、
「腰が痛いと言っているので、一度整形外科で診てもらってください」
と紹介されることもあります。
介護事業所やケアマネジャーから、
「最近、歩きにくくなった利用者さんがいる」
と相談されることもあるでしょう。
こうした地域との接点を丁寧につくっていくことも、増患につながります。
ただし、ここで一つ注意があります。
新患を増やすことだけを目的にしてはいけません。
新患が20人増えて、院長の診察が毎日1時間延びてしまった。
これでは長続きしません。
大切なのは、
新患を増やし、その後の診療を院内で適切に分担すること。
です。
診察、検査、処置、リハビリ、再診。
患者さんがどのような流れで治療を受けるのか。
この仕組みまで一緒につくらなければなりません。
整形外科の増患は、単に「広告を増やす」という話ではありません。
患者さんの入口を増やし、入ってきた患者さんをきちんと治療につなげること。
ここまで考えて、初めて増患施策になります。
次回は、整形外科クリニックの成長を考えるうえで非常に重要な「リハビリ」についてお話しします。

