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院長の時間をどう生み出すか――常勤医師1名の内科系クリニックは「医師にしかできない仕事」に集中する(第6回/全7回)

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こんにちは。村上佳子です。

ここまで、患者さんの入口、継続受診、患者導線、診療報酬についてお話ししてきました。

でも、常勤医師1名体制の内科系クリニックでは、最後に必ずぶつかる問題があります。

それが、

院長先生の時間

です。

「これ以上患者さんが増えたら診られません」

というクリニックで、院長先生の仕事を見せていただくと、

「これは本当に医師がやらなければいけない仕事でしょうか?」

と思う業務が含まれていることがあります。

例えば、

患者さんの基本情報を最初から聞く。

過去の検査結果を探す。

紹介状を書くためにカルテを何年分もさかのぼる。

診断書の定型部分を入力する。

検査の注意事項を最初から最後まで説明する。

次回予約の日程を調整する。

こうした仕事まで院長先生が抱えていることがあります。

一つ一つは数分です。

でも、例えば1日50人診察する中で、1人当たり2分、医師でなくてもよい作業をしていたらどうでしょう。

合計すると100分です。

これは非常に大きな時間です。

そこで私は仕事を、

「医師にしかできない仕事」

「医師が最終確認すべき仕事」

「スタッフだけでできる仕事」

の3つに分けてみることをおすすめしています。

問診はWeb問診やスタッフによる事前確認ができるかもしれません。

定型的な説明は、スタッフや説明資料、動画などを活用できるかもしれません。

文書作成も、医師事務作業補助者やICTで下書きを作り、院長先生が最終確認する形にできる場合があります。

予約変更や会計にも、見直せる余地があるかもしれません。

ここで大切なのは、

院長先生をもっと働かせることではありません。

むしろ逆です。

院長先生にしかできない診察、判断、説明に、院長先生の時間を集中させる。

これも立派な増収・増患対策です。

診療時間を1時間延ばして患者さんを増やすのではなく、

今の診療時間の中から30分、診療に使える時間を生み出す。

そのほうが、ずっと持続可能です。

スタッフの役割分担。

予約システム。

Web問診。

音声入力。

生成AI。

活用できる手段はいろいろあります。

ただし、ICTを導入することそのものが目的ではありません。

見るべきなのは、

「院長先生の時間が本当に増えたか」

です。

常勤医師1名体制の内科系クリニックでは、この視点が経営を大きく左右します。

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