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連載コラム「モームリ~私がやりたいことは・・・?」(全2回)

  • 投稿カテゴリー:長コラム

【第1回】🌸 新社会人の現実と「やりたかったこと」

4月1日――桜が満開の中、新たに社会人となった方々が夢を胸に新しいステージへと歩みを進めていますね🌱。

しかし、退職代行業者「モームリ」によると、すでに数十人から退職の相談が寄せられており、先週末にはその数が数百人にのぼったそうです。

その理由として挙がっているのが以下のような声です。

  • 自分自身のやりたいこととは違っていた
  • 「研修を受けてみて、自信がない・やっていけないと思った…」
  • 「作業ばかりで面白くない、こんなはずじゃなかった…」

早い段階で「違う」と気づけたという見方もできますが、ステージに上がる前に諦めてしまう姿に少し寂しさも感じました。

そして、今や退職を「自分で申し出る」のではなく「代行に任せる」という時代――本当に世の中は変わってきたなと実感します。

今回はこの現象を批判したいわけではありません。私自身のこれまでの経験をもとに、「仕事に向き合う視点」を少しでも広げていただけたらという思いで綴ります。

【私がやりたかったこと】🧸

私は学生時代、「幼児教育科」に通っていました。子どもが好きでしたし、机に座っての事務作業は自分に合わないと漠然と感じていたからです。

しかし、私が最初に就職したのは「銀行」

自動ドアが開いたら「いらっしゃいませ」と言う。お金を数え、マニュアル通りの応対をこなす日々に、どこかモヤモヤを感じていました。

けれども、「お客様のために何ができるか」を考え、わかりやすく提案するというスキルは、その後の仕事でも大いに役立っています✨。

【私がやりたいことと出来ることとは違う】🛠️

銀行に続いて、病院にも勤務しました。配属は医事課。専門職ではなかった私は、電話応対やレセプト業務など初めてのことばかりでした。

毎日・毎週・毎月、繰り返される作業に飽きてしまうこともありましたが、2年に1度の診療報酬改定で点数や基準が変わるたびに、業務に変化が生じる。

その対応によって収益が大きく動く――そんな現場に、徐々に面白さを感じるようになりました。

患者会や市民講座の準備、営業活動、地域連携室の立ち上げ、介護・在宅療養支援などの事業にも携わり、現在の私の仕事へと確実につながっていったのです🌟。

次回に続く

長 幸美(ちょう ゆきみ)

(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。