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HOSPITALITY 〜長先生の接遇レッスン〜 VOL.85「接遇・人材育成の行き詰まりを“管理者のせい”にしない視点②」

第2回 「結論を急ぎすぎていないだろうか」~ 指導と育成の境界線、どこまで許容できるのか

「そこは、こう動いてほしかった」 「この場面では、そういう対応はしない」 「主任なのだから、もう分かっているはず」 管理職という立場になると、つい“結論”を急いでしまう場面があります。 指導として間違っているわけではありません。 しかし、その関わり方が続いたとき、現場ではどのようなことが起きているでしょうか?

◆管理職の想いは、うまく伝わっているだろうか?

ある管理職の方が、こんなことを話してくれました。
新人の管理職向けに研修を行い、管理職としてやってほしいことを伝えました。 新たに役職をもらい困らないように、又管理職を育てようと力が入っていたのでしょう。 しかし、どのリーダーも副主任も、何かというと、「先ずは相談してどうするべきか」「正しい対応は何か」ということを聞いてくるようになりました。

「本人なりに考えて動いているのは分かるんです」 「でも、何度も指導したし、話をしていったのに・・・」 「いい子なんですけどね~、仕事は安心して任せられなくて・・・」

ここで一度、立ち止まって考えてみてください。 その指導は、理念や目的から発したものだったでしょうか。 それとも、「こうあってほしい」という型、私自身がやってきたことをそのまま当てはめようとしていなかったでしょうか。 医療機関や介護事業所の中には、様々な専門職があり、職位も様々です。 患者さんやご家族も含め、様々な環境で生活している方々もいらっしゃいます。

接遇やコミュニケーションには、場面ごとの正解はあっても、唯一の答えはありません。 それでも管理職が、早く・安全に・確実に、結果を出そうとすればするほど、 「枠」は強くなっていきます。

長 幸美(ちょう ゆきみ)

(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。