今回は、「医療接遇」実践のポイントをお伝えします!!
目線を合せる
ここでいう「目線を合せる」というのは、眼を見て話をする・・・ということではありません。アイコンタクトはとても大事ですが、ジッと見据えて離されると、なんだか悪いことをしているように、居心地悪く感じる場合もあります。
ここでいう「目線を合せる」というのは、相手の立場や状況を考えて、歩み寄る・・・という意味です。
具体的には、「患者さんが椅子に腰かけている場合は、横にすわったりかがんだりして話をする」ことや、「不安が強い患者さんだったら、横につきそう」、など、考えられると思います。
不安や悩みを抱える患者さんやご家族に寄り添い、緊張を緩和することで、「何でも安心して相談できる」という環境がとても大事になります。
どうしても医療は専門性が高いので医療提供者が上位にいるように勘違いしがちですが、患者さんやご家族の人生であり、生活です。その中で少し専門的なことをアドバイスさせていただくに過ぎないことかもしれません。医療者がどんなに頑張っても、患者さんやご家族の協力がなくては効果が出にくいことも多々ありますね。
次回も引き続き実践のポイントをお伝えします!!
長 幸美(ちょう ゆきみ)
(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。