医療接遇の基本
医療接遇は、「やってるよ!」という方や、「敬語の勉強をしたからといって、すぐには変わらないよね~」「難しいことではないけれど、継続するのは難しいなあ」というお声などもいただきました。なかには、「あなたの接遇は自分をよく見せようとしているだけではないのか?」という貴重なご意見も・・・。
接遇研修は、研修を通じて、院長をはじめとする経営側の想いをスタッフの皆様に伝えるものだと思っています。
例えば、「地域の方々が、何か困った時に〇〇病院・クリニックに相談しようと思えるような医療機関でありたい」・・・と考えているとすると、その想いをスタッフの皆様に伝えていくこと、そして実施するための基本を学ぶのが「接遇の意義」だと思っているのです。
つまり、医療機関の想いを患者さまやご家族さまに伝えるスキル(技術)が医療接遇・・・と考えると、基本を学ぶことの重要性は理解できますよね。
そして、医療の安全のためにどうしても制約が出てきてしまうこともあります。
書類を提出してもらうことや説明を行うこと、そして何よりも、療養上の禁止事項や医療機関のルールなどもあります。患者さんやご家族にご協力いただかないと成り立っていかないこともあるわけです。それを真っ向から「ダメです!!!」といってしまうか、「~(こういう理由)~があり、ご遠慮いただきたいのです」とお願いするか・・・。皆さんが言われる立場だったら、どちらがいいですか?
次回は実践のポイントについてお伝えしますね!
長 幸美(ちょう ゆきみ)
(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。