こんにちは。村上佳子です。
整形外科クリニックでは、慢性的な腰痛や膝痛の患者さんが多い一方で、突然、
「転んで手首を痛めた」「足をひねった」「指を切った」
という患者さんも来られます。
こうした外傷患者さんの算定は、ぜひ一度点検してみてください。
なぜなら、毎日同じ診療をするわけではないので、スタッフが算定に慣れにくいからです。
例えば骨折非観血的整復術は、部位によって1,440点から2,040点などに区分されています。
四肢ギプス包帯も、手・足、半肢、上肢・下肢など範囲によって490点から1,840点などに分かれています。
創傷処置も、処置した面積によって点数が変わります。
ここで注意したいのは、
「骨折」という病名が付いていることと、「骨折非観血的整復術」を行ったことは同じではない
ということです。
単に固定したのか。
整復操作を行ったのか。
どの部位なのか。
どの範囲を固定したのか。
実際に行った診療行為を正確に記録し、その内容に応じて請求する必要があります。
私が外傷診療で特に気になるのは、診察室と処置室の情報が分かれてしまうことです。
院長先生は診察室で、
「橈骨遠位端骨折。整復してギプス固定」
と判断しています。
その後、患者さんが処置室へ移動して、スタッフが介助する。
ところが、会計側では最終的に何をしたのかが分からない。
すると、せっかく行った処置が請求に乗らないことがあります。
これを防ぐには、
処置をしたら必ず会計へ情報が流れる仕組み
をつくることです。
紙の処置伝票でも、電子カルテのセット入力でも構いません。
大事なのは「人が覚えておく」運用にしないことです。
装具関係についても、治療用装具の採型・採寸など独立した診療報酬項目があります。日常的に装具を扱うクリニックなら、ここも一度確認しておきたいところです。
今回の算定漏れチェック
骨折整復、ギプス、固定、創傷処置、装具関係について、「誰が会計へ実施情報を伝えるのか」を確認してください。特に頻度の低い処置ほど、仕組みで漏れを防ぐことが大切です。

