医療・福祉施設において、利用者・患者様やそのご家族が最初に接するのは、受付や事務職員であることが少なくありません。つまり、皆さんの“第一印象”が、その施設全体の印象を左右することもあるのです。
このような現場で求められるのは、「信頼される身だしなみ」。ただ“きれいに装う”ことではなく、「相手への配慮」と「環境への適応」を意味します。
◆ なぜ身だしなみが重要なのか?
- 安心感と清潔感の提供
患者様や高齢者の方々にとって、第一に求められるのは“清潔”であること。服装にしわや汚れがある、髪が乱れている、靴が汚れている――これらは無意識に「だらしない」「衛生的ではない」という印象を与えてしまいます。 - 職場全体の空気をつくる
一人ひとりの外見が整っていることで、チーム全体に規律と落ち着きをもたらします。逆に、身だしなみに無頓着な人が多い職場は、全体的に「ゆるい」「乱れている」と見られがちです。 - 他部署や外部との信頼構築
行政機関や業者、求職者とのやり取りでも、“第一印象”は重要です。「信頼できる担当者」と思ってもらうために、落ち着いた身だしなみは不可欠です。
◆ 事務職員として気をつけたい身だしなみチェック
- 制服・服装:しわや汚れがないか。スカート丈や襟元のだらしなさはないか。
- 髪型・髪色:清潔で整っているか。派手すぎるカラーやアレンジになっていないか。
- 靴:かかとのすり減りや汚れはないか。音がうるさすぎないか。
- 名札:見やすく、正しい位置に着用しているか。
- 香り:香水や柔軟剤の香りが強すぎないか。
- 爪・手元:爪は短く、手は清潔に。ネイルは控えめに。
◆ 「見た目」は“心のあらわれ”
身だしなみは、単に外見の話ではありません。それは「相手を思いやる心」「この職場を大切に思う気持ち」のあらわれです。
忙しい日々の中でも、毎朝鏡の前で少しだけ意識することで、周囲に与える印象は大きく変わります。そして、それが患者様や職員同士の信頼へとつながっていきます。
「身だしなみ」は、自分を律する習慣であり、チーム全体の空気を整える力でもあります。
ぜひ、今日からできる“小さな気配り”を意識してみませんか?