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HOSPITALITY 〜長先生の接遇レッスン〜 VOL.62「もしかして五月病?サインを見逃さないために」

 新年度のスタートから1ヶ月が経ち、職員の表情や空気感に少しずつ変化が見られるこの時期。医療現場で働くスタッフにとっても、例外ではなく「なんとなく元気がない」「ミスが増えている」「報告が遅れるようになった」といった小さな変化が見られることがあります。これはいわゆる“五月病”の兆しかもしれません。

◆なぜ五月病が起きるのでしょうか

 春は異動や入職、システム変更など、環境の変化が多く、気づかぬうちに心身が疲労しています。特に医療機関では、患者対応・業務習得・人間関係と、短期間に多くのストレスが降りかかっています。特に事務職員は初めての資格職の方とのコミュニケーションなど、想像以上に気を張り詰めていることが多いものです。ゴールデンウィークのような久々の少しまとまった休みを経て、張りつめていた緊張が緩んだ瞬間に、疲れや不調が表面化しやすいのです。

 では、具体的にどのような対策を講じれば、五月病から職員を守ることができるのでしょうか?次回は、五月病の対策について、具体的な事例を交えながらご紹介します。

長 幸美(ちょう ゆきみ)

(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。