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万博について

軟骨伝導イヤホンの導入

大阪・関西万博で導入される軟骨伝導イヤホン

軟骨伝導イヤホンの技術とは?

現在準備が進められている大阪・関西万博にて、スタッフ用インカムとして「軟骨伝導イヤホン」が導入されます。 この軟骨伝導は、比較的新しい技術であり、従来の「骨伝導」とは異なる仕組みになっています。

骨伝導とは、鼓膜ではなく頭蓋骨を使って音を伝える仕組みです。骨伝導イヤホンは耳の穴をふさがないため、 イヤホンから音を聴きながら、周囲の環境音もしっかりと聴き取ることができるのが大きなメリットです。

軟骨伝導の仕組みと特徴

今回採用された「軟骨伝導」とは、耳の入口から外耳道の真ん中くらいまでの円筒形の軟骨を震わせることで、 効率よく音を伝えるシステムになっています。

骨伝導イヤホンは主にこめかみ部分に振動部分を圧着させて音を聴き取りますが、軟骨伝導イヤホンの場合は 圧着させる必要はなく、軟骨部分に軽く触れているだけで音を聴き取ることができます。 音質もよく、音漏れも少ないことが大きな特徴となっており、イヤホンも凹凸のない球形で、 使用後はアルコール消毒を行うだけで使い回しが可能です。

医療機関や介護施設での期待

軟骨伝導イヤホンのメリットは医療機関や介護施設での活用も期待されています。 Wi-Fi接続されたスマートフォンとインカムを連動させれば、グループ通話アプリなどを使用して 全職員へ一斉に連絡を送ったり、タイムリーな連携を実現したりすることで、 職員同士の一体感が生まれるといった効果も期待されます。

さらに、介護施設でのインカム導入については助成金なども活用できるため、 未導入の施設は一度導入を検討してみるべきでしょう。

万博が生み出す新たなムーブメント

万博は、新たなムーブメントを起こすトリガーとして、常に期待されています。 今や当たり前になっているウォシュレットも1970年の大阪万博で発表されました。

利便性が進化しているインカムや通話アプリのセットが、医療機関や介護施設のスタンダードになるのも、 そう遠くない未来のことと言えるかもしれません。

 

原田 和将

一般社団法人 アジア地域社会研究所 所属
介護現場での管理者としての経験を活かした職員研修、コーチングを中心に活動。コーチングはITベンチャーなど多岐にわたる業態で展開。国立大学での「AIを活用した介護職員の行動分析」の実験管理も行っており、様々な情報を元にした多角的な支援を行う。