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HOSPITALITY 〜長先生の接遇レッスン〜 VOL.49~接遇評価のチェックポイント~ (Part2)

声のトーン~明るい声~

耳が遠い患者さんに「はぁ?」と言われて大きな声を出すと、「そんなに怒らなくても!」と言われた経験はありませんか?

声のトーンは相手に表情以上に印象を与えます。地声が低い人や声が小さい人は、意識して自分の声の高さよりもワントーン上げて話すようにしてみましょう!

私自身も「声が小さい」と言われることが多く、コンプレックスになったため、ボイストレーニングに通ったことがあります。そこで学んだのは、「相手の1メートル先に声を届ける」意識と、自分の声の高さをワントーン上げることでした。

声が小さくても、明るいトーンでハキハキと話すことで、良い印象を与えることができます。

目の印象~アイコンタクトで伝わるもの~

挨拶をするときは「相手の目を見て挨拶しましょう!」とはよく聞く話ですが、何も挨拶に限ったことではありません。アイコンタクトをとることで、相手は「自分を認識し、関心を持ってくれている」ということを感じ、安心感を得ることができます。
逆に言うと、視線が合わないことは「無関心」や「心ここにあらず」もっとネガティブに感じる方にとっては「無視された」「話を聴いてくれない」という認識になります。

■相手に伝わっているか?~伝わって初めて対応が完了する~

受付にしても看護師さんにしても忙しい中での患者さん対応になり、どうしても「~~しながら」になりがちです。しかし、ほんの一瞬手を止めて笑顔で相手の目を見て「伝わっているか」確認するだけで、印象は大きく違ってきます。

例えば、問診票を書いて待合室で待ってもらう場合でも、
検査前の説明を手渡して説明し検査迄ここで待ってもらう・・・といった場合でも、診察が終わって「お大事に」という場合でも・・・

ほんの一瞬「あちらでお待ちください」というときに笑顔を添えて表情を見ると、何かしら不安があるのかしら? 理解できていないな・・・という気付きがあると思います。そうすればさらに声をかけ、必要に応じて看護師や先生に伝えて不安を解消することもできます。

長 幸美(ちょう ゆきみ)

(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。