リハビリ部門を拡大するとき、ぜひ考えていただきたいのが病院との連携です。
人工関節。
骨折。
脊椎疾患。
さまざまな治療を病院で受けた患者さんが、状態が落ち着けば地域へ戻ってきます。
でも、
「退院後のリハビリをどこで続けるのか」
という問題があります。
地域の整形外科クリニックには、ここで大きな役割があります。
「紹介してください」から始めない
病院との連携というと、
「うちはリハビリに力を入れています。紹介してください」
と営業するイメージがあるかもしれません。
でもその前に、
紹介する病院側が何を知りたいのか
を考えてみてください。
例えば、
「人工関節術後を受けてもらえるのか」
「骨折後でも大丈夫なのか」
「初回まで何日くらい待つのか」
「状態が変わったとき、医師がすぐ診てくれるのか」
「経過を返してもらえるのか」
こうしたことが分からなければ、病院側も紹介しづらいですよね。
「受入れのルール」を見える化する
そこでおすすめしたいのが、簡単な受入れルールをつくることです。
対応している疾患。
対応できる術後患者。
初回受診の目安。
予約方法。
必要な紹介情報。
連絡窓口。
これだけでも病院側から見た分かりやすさは大きく変わります。
もちろん、
「何でも受けます」
という必要はありません。
常勤医師1名体制ならなおさら、
自院が責任を持って対応できる範囲を明確にする
ことが大切です。
手術後の情報をきちんと受け取る
術後患者さんを受け入れる場合には、
どのような手術をしたのか。
術後経過はどうだったのか。
荷重や可動域などについて注意すべき事項はないか。
病院での次回診察予定はいつか。
といった情報が重要です。
不十分な情報のまま、
「では今日からリハビリを始めましょう」
では困ります。
誰が紹介状を確認するのか。
不明点があれば、誰が病院へ問い合わせるのか。
ここまで決めておくと安心です。
紹介されたら「返す」
そして、地域連携で非常に大切なのが、
紹介してもらったら経過を返すこと。
「通院されています」
だけではありません。
「歩行がここまで改善しました」
「まだこの動作に課題があります」
「次回診察時に、この点を確認していただきたいです」
という形で返します。
すると、
「あのクリニックへ紹介すると、その後が分かる」
という安心感が生まれます。
この積み重ねが連携です。
患者さんの「途中」を支える
病院で治療を受けた。
退院した。
でも、まだ以前の日常生活には戻れていない。
その「途中」にいる患者さんはたくさんいます。
地域の整形外科クリニックがその部分を支える。
これは単に患者さんを増やす話ではありません。
病院での治療と、患者さんの日常生活をつなぐ仕事
です。
次回は、さらにその先。
外来に通うのが難しくなった方や、医療でのリハビリ後にも支援が必要な方を、
介護保険や地域のサービスへどうつなぐのか
を考えてみましょう。

文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング
作成日:2026年9月21日
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