リハビリ部門を拡大すると、
「PTをもう1人採用しよう」
と考えますよね。
でも私は、その前に一度、
患者さんが来院してから、リハビリを終えるまでの流れ
を書き出してみることをおすすめします。
人数を増やしたことで、かえって院長が忙しくなることがあるからです。
「先生、ちょっといいですか?」が増えていませんか
PTが増えると、当然ですが相談も増えます。
「先生、この患者さん、痛みが強くなっています」
「次回もこのまま進めていいですか」
「一度診察してもらった方がいいでしょうか」
これがすべて診察の合間に飛んでくる。
PTが1人なら対応できても、3人、4人と増えてくると、院長の診察が止まります。
だから必要なのは、
医師への相談をなくすことではなく、相談すべき場面を決めること
です。
患者さんの流れを一本にする
例えば、
診察→ リハビリの適応・方針決定→ 初回評価→ リハビリ実施→ 経過確認→ 医師による再評価→ 継続・終了・他サービスへの移行
という流れをつくります。
そのうえで、
「この範囲なら予定どおり進める」
「この変化があれば医師へ報告する」
「ここでは必ず再評価する」
と決めます。
すると、医師もPTも判断しやすくなります。
事務職にもできることは多い
リハビリ部門は、医師とPTだけで動かすものではありません。
例えば、
初回予約の管理。
キャンセル待ち。
計画書等の管理。
再評価時期の確認。
紹介元への書類管理。
こうした仕事は、事務職が支援できます。
専門職でなくてもできる仕事を整理すれば、PTは患者さんへの支援に集中できます。
院長も同じです。
「院長にしかできないことを、院長がやる」
状態にしていくことが大切です。
週1回15分でもよい
もう一つおすすめしたいのが、短時間のリハビリミーティングです。
例えば、週1回15分。
すべての患者さんを詳しく話す必要はありません。
「状態が変わった患者さん」
「終了を検討する患者さん」
「医師に判断してほしい患者さん」
「紹介元へ情報を返したい患者さん」
だけで構いません。
大切なのは、
「今、チームで確認する必要がある人」を拾う仕組み
をつくることです。
「出口」を最初から考える
リハビリ開始時には、
「良くなるまで通いましょう」
だけではなく、
「何ができるようになることを目指すのか」
を患者さんと共有したいところです。
「スーパーまで歩いて行けるようになる」
「階段を上がれるようになる」
「仕事に必要な動作ができるようになる」
などです。
目標が明確であれば、患者さん自身もリハビリの意味を理解しやすくなります。
そして、目標に近づいたら次を考えます。
自宅での運動へ移る。
定期診察で経過を見る。
介護保険サービスにつなぐ。
必要なら他の専門医療へつなぐ。
入口だけでなく出口まで設計する。
そうして初めて、新しい患者さんを受け入れ続けられるリハビリ部門になります。
次回は、経営面から考えます。
PTを1人増やすなら、どれくらい働いてもらえば採算が合うのか。
リハビリ部門の採用と収支を数字で考えてみましょう。

文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング
作成日:2026年9月21日
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