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地域ニーズはどう調べる?――「患者が多い」ではなく「支援が足りない」を探す(第2回/全8回)

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前回は、

「地域で、どんな患者さんへの支援が足りていないのか」

を考えることから始めましょう、とお話ししました。

では、地域ニーズはどうやって調べるのでしょうか。

人口統計でしょうか。

JMAPなどの地域データでしょうか。

もちろん、どちらも大切です。

でも、それだけでは十分ではありません。

最初に見るべきは、自院の患者さん

私はまず、直近2~3か月くらいの自院の患者さんを調べてみることをおすすめします。

例えば、

「リハビリを提案したけれど、予約が取れなかった患者さんは何人いたか」

「初回リハビリまで何日待っているか」

「途中で来なくなった患者さんは、なぜ来なくなったのか」

「どんな疾患、どんな年代の患者さんが多いのか」

といったことです。

ここを見るだけでも、かなりのことが分かります。

例えば、

「予約表はいつもいっぱいなのに、新患を入れる場所がない」

のであれば、受入能力に問題があります。

一方で、

「リハビリを開始しても数回で来なくなる患者さんが多い」

のであれば、PTを増やすだけでは解決しません。

時間帯が合わないのか。

患者さんがリハビリの目的を理解できていないのか。

通院する負担が大きいのか。

問題によって対策は変わります。

病院には「紹介してください」ではなく「何に困っていますか」

次に、ぜひ見てほしいのが地域の病院です。

特に、整形外科手術を行っている急性期病院や、回復期のリハビリを担う病院です。

ここで、

「患者さんを紹介してください」

と営業する必要はありません。

それよりも、

「退院後の患者さんで、どんなケースの受け皿に困っていますか?」

と聞いてみてください。

人工膝関節や人工股関節の術後なのか。

骨折後なのか。

高齢者なのか。

働く世代なのか。

「退院はできる。でも、その後に通えるリハビリ先が少ない」

という課題が見えてくるかもしれません。

そこに自院の役割があります。

ケアマネジャーの声もヒントになる

高齢者が多い地域なら、ケアマネジャーの声も非常に参考になります。

例えば、

「外来リハビリには通えていたけれど、最近は通院が難しい」

「医療保険でのリハビリが一区切りした後、どこにつなげたらいいか分からない」

といった声です。

これが多い地域なら、医療と介護をつなぐ機能が不足している可能性があります。

将来的に通所や訪問を検討する材料にもなります。

ただし、

ニーズがあるからといって、自院ですべてを持つ必要はありません。

地域の事業所と連携するだけで解決できることもあります。

地域データは「答え」ではなく「地図」

JMAPなどを使えば、

高齢者人口。

将来人口。

近隣の医療機関。

医療・介護資源。

といったものを確認できます。

非常に便利です。

ただし、データだけでは、

「近くに施設はあるけれど、実際には予約が1か月先」

ということまでは分かりません。

だから私は、

地域データ+自院の患者+病院+ケアマネジャー

の4方向から見ることをおすすめします。

探すのは「患者が多い場所」ではない

地域ニーズというと、

「65歳以上人口が何人いるか」

「競合医院が何軒あるか」

といった数字に目が行きます。

でも本当に探したいのは、

「患者さんへの支援が途切れているところ」

です。

そこを自院が埋められるなら、患者さんにとっても価値がありますし、地域から必要とされるクリニックにもなります。

次回は、

常勤医師1名でも、どこまでリハビリ部門を広げられるのか。

運動器リハビリの施設基準や人員体制の考え方を整理します。

第2回 地域ニーズはどう調べる?――「患者が多い」ではなく「支援が足りない」を探すの漫画

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文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング

作成日:2026年9月21日

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