令和8年度診療報酬改定では、オンライン診療が「通院負担を減らす便利な診療」から、「処方まで安全に完結させる診療」へと位置づけられてきています。施設基準では、オンライン診療指針の遵守チェックリスト、ホームページ掲示、医療広告ガイドラインへの対応、初診で向精神薬を処方しない旨の明示など、体制の“見える化”が重要になります。また、オンライン診療で電子処方箋を活用する場合には、遠隔電子処方箋活用加算10点が新設されました。算定には、薬剤情報の確認、重複投薬等チェック、希望薬局の電子処方箋対応確認、電子処方箋としての発行が必要です。特に向精神薬の処方では、対面診療を経た運用、確認記録、診療録記載が重要です。クリニックでは、対象患者、システム対応、薬局連携、スタッフ説明までを一連の流れとして整えることが求められます。
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| 第1回 令和8年度改定でオンライン診療は何が変わるのか?――「便利な診療」から「安全に処方までつなぐ診療」へ | 令和8年度改定におけるオンライン診療の全体像を解説します。オンライン診療は、通院負担を減らす便利な選択肢である一方、今回の改定では、薬剤情報確認、重複投薬等チェック、電子処方箋、薬局連携まで含めた「安全に処方までつなぐ診療」としての体制整備が重要になります。 |
| 第2回 オンライン診療の施設基準はここが変わる――ホームページ掲示、チェックリスト、医療広告への注意点 | オンライン診療の施設基準について、ホームページや院内掲示を含めた「見える化」のポイントを整理します。オンライン診療指針の遵守チェックリスト、対象患者、診療の流れ、費用、処方の取り扱い、緊急時対応、医療広告ガイドライン、初診で向精神薬を処方しない旨の掲示など、実務上の確認点を解説します。 |
| 第3回 オンライン診療と電子処方箋――遠隔電子処方箋活用加算10点をどう見るか | 新設された遠隔電子処方箋活用加算10点について解説します。単に電子処方箋を発行すればよいのではなく、薬剤情報の確認、重複投薬等チェック、患者が希望する薬局の電子処方箋対応状況の確認、電子処方箋としての発行が重要です。短期的な点数より、安全なオンライン診療体制の評価として捉えます。 |
| 第4回 向精神薬処方とオンライン診療――“処方できるか”より“確認したか”が問われる時代へ | オンライン診療における向精神薬処方の注意点を整理します。睡眠薬や抗不安薬などは日常診療で使われる一方、オンライン診療では、なりすまし、依存、重複処方、転売、漫然投与への注意が必要です。初回からオンラインのみで向精神薬を処方できない考え方や、薬剤情報確認、重複投薬等チェック、診療録記載の重要性を解説します。 |
| 第5回 クリニックで算定・運用するための院長チェックリスト――レセコン、電子処方箋、薬局連携、スタッフ説明をどう整えるか | 最終回では、クリニックで実際に算定・運用するための確認項目を整理します。対象患者の設定、施設基準、電子処方箋の発行体制、レセコン・電子カルテ対応、薬局連携、スタッフ説明、診療録記載までを一連の流れとして確認します。オンライン診療を「やるかどうか」ではなく、安全性と説明責任を担保する運用設計として捉えます。 |
文責:株式会社M&Cパートナーコンサルティング
作成日:2026年5月22日
本コラムの内容は、作成日時点の法令・通知・事務連絡等をもとにしています。その後の改正や疑義解釈、追加通知等により、取扱いが変更されている場合がありますので、最新情報もあわせてご確認ください。
