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2024改定について村上の思うこと

  • 投稿カテゴリー:ニュース

最近、医療現場での連携のあり方が変わりつつあります。特に、整形外科の中でも在宅診療をほとんど行わない専門医から、眼科や耳鼻科のように全く異なるアプローチを取る専門医まで、多様な医療提供者が存在します。これらの専門医たちが、主治医とどのように連携を取るかは、今後の大きな課題となっています。 

かつては患者さんが自由に、そして自分の意志で医師や病院を選ぶことが一般的でした。しかし、現代ではそのような選択が難しくなってきているように感じます。主治医が決定されると、多くの場合、その医師の意見に基づいて連携先が選ばれます。患者さんは、「このがん治療はどこがいいですか?」や「どこの耳鼻科がいいですか?」などと尋ねるかもしれませんが、連携先が明確でない場合、患者さん自身で探す必要が出てきます。 

これからは、医師も自らが紹介する場合には、「耳鼻科はここ、眼科はここ」といった具体的な情報を持っておく必要があるでしょう。患者さんが困らないように、適切な情報提供とサポートが求められます。 

また、患者さんと医療提供者との相性も重要な要素です。信頼関係が基盤となる医療では、たとえ主治医が推薦する場所であっても、患者さんとの相性が悪ければ避けたいと考えることもあります。人間関係の複雑さが、医療連携の課題を一層難しくしています。 

このような状況を踏まえ、患者さんの意見をより聞き、適切な医療機関や専門医への紹介を行う「コーディネーター」のような役割が医療機関内に必要とされています。これが看護師である場合もあれば、事務職員やソーシャルワーカーである場合もあります。病院は、このような窓口を開設し、患者サポートを強化する動きを見せています。 

医療現場での連携と患者サポートのあり方は、時代と共に変化しています。患者さん一人ひとりのニーズに応え、適切な医療を提供するために、これからも医療機関は柔軟な対応と改善を続けていく必要があるでしょう。