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社会福祉法人の月次決算の目的

本記事は内田会計グループのホーム・ページからの転載記事です。


今回は社会福祉法人の月次決算の目的について説明いたします。

まず、社会福祉法人の場合、経理規定において毎月の月次試算表の作成と理事長への報告が求められています。その為、社会福祉法人の場合、月次決算は必須と言えます。

ただし、月次決算の目的はそれだけではありません。月次決算を行う主な目的としては、次の様なことが考えられます。

<主な目的>

1.早期に問題点を発見し解決策を講じる。

2.事業計画との対比によって、計画と乖離していないかを確認し、乖離している場合には事業計画の見直しが必要かを判断する。

3.年度決算の予測を行う。

4.毎月帳簿を整理することで、年次決算の業務を軽減する。

規定で決まっているとの視点も大切ですが、法人の健全な運営のためにも必要な視点と言えます。

また、これらは整然とした資料の整理、適正な帳簿の記帳、適切な予算管理ができていて初めて成立するものですので、結果的に規定を遵守することにも繋がります。

毎月お忙しい中、経理事務担当の方は月次決算の負担を重く感じていらっしゃるかもしれませんが、少しでも動機づけになりましたら幸いです。

【参考資料】

「サクッとうかる社会福祉法人経営実務検定試験 会計2級 公式テキスト&トレーニング(厚生労働省後援)」(著者・編集:桑野知之 発行所:ネットスクール出版 発売日:2022年)

長崎にオフィスを構え、多くの医療機関の顧問にもつ会計事務所。医業経営に詳しいだけでなく、DX支援にも積極的。