厚生労働省は、キャリア形成支援の重要性を社会に広め、定着させることを目的として「グッドキャリア企業アワード」を実施しています。2024年11月8日、「グッドキャリア企業アワード2024」の受賞企業が決定されました。
このアワードは、従業員の自律的なキャリア形成支援において他の模範となる取り組みを行っている企業を表彰し、その理念や取り組み内容、具体的な効果を広く発信・普及することを目的としています。受賞企業の詳細や取り組み内容については、厚生労働省の公式サイト「グッドキャリアプロジェクト」でご確認いただけます。
2024年のグッドキャリア企業アワードでは、介護事業所も受賞企業に名を連ねています。広島のキャレオスグループは、多数の介護事業所が存在する中で、受賞企業は従業員や組織に対し、前向きな行動を促進するための仕組みづくりに注力しています。その一環として、業務改善表彰制度「Cappy!」への応募を推奨し、挑戦や改善が評価制度の加点や成長面談に活用されるよう、人事制度に組み込み、従業員のキャリア形成を支援しています。
さらに、従業員一人ひとりのキャリアプランを支援するため、定期的なカウンセリングや、多様な教育研修プログラムを提供できる環境も整えています。グループ全体としてのキャリア支援体制が整っており、従業員の成長を促進する仕組みが展開されています。
また、愛知県の株式会社就労センターでは、「ビジョンシート」「目標管理シート」を活用し、各事業所の管理者との1on1面談を対面で毎月実施してフィードバックを行うことで、従業員との密なコミュニケーションを図っています。こちらは、6拠点の事業所を支援する管理部門が設けられており、管理者へのコーチング研修や業務アプリの導入など、各事業所の管理者がマネジメントに集中できる環境を整えています。また、現場従業員が提案や報告を行える仕組みも構築されており、業務改善に対する意識の向上が図られています。
こうした取り組みから、医療介護の現場でも従業員のモチベーションを引き出すことがより一層重要な時代になっていると感じます。
また、2024年11月27日には、受賞企業の表彰式を兼ねたシンポジウムが開催される予定です。このシンポジウムでは、受賞企業の取り組み事例の紹介や、キャリア形成支援の重要性についての講演が行われる予定です。詳細は公式サイトで随時更新されますので、クリニックには関係ないと思われずに、参考までにご確認ください。