「最近、会議がまとまらない」「意見が出ない」「いつも同じ人だけが話している」
医療・福祉現場で働く事務長の皆さま、こんなお悩みはありませんか?
それ、ファシリテーションで解決できるかもしれません。
ファシリテーションとは?
ファシリテーションとは、会議やミーティングの場を円滑に進め、参加者全員の意見を引き出し、納得感のある結論に導くスキルです。単なる司会進行とは違い、場の雰囲気づくり、意見の可視化、対話の設計まで担います。
このスキルを身につけると、医療現場でも「話し合いが深まる」「関係性が良くなる」「行動が変わる」など、目に見える変化が起きやすくなります。
ファシリテーションの4つの力
厚生労働省や教育現場でも注目されているファシリテーションですが、現場で使える力は大きく4つあります:
- 場のデザイン力:会議や対話の目的に応じて、進行や参加者構成を設計する力。
- 対人コミュニケーション力:相手の気持ちに寄り添い、安心して話せる雰囲気を作る力。
- ロジカル・シンキング力:話し合いを論理的に整理し、構造化する力。
- 合意形成力:異なる意見を尊重しつつ、全員の納得を導く力。
これらを活用することで、「黙っていた職員が意見を出すようになった」「他部署との連携がスムーズになった」など、現場の風通しが明らかに良くなるのです。
他院の知恵を拝借しよう
特に医療・福祉の現場では、「他院の成功事例」や「多職種の視点」を取り入れることが非常に効果的です。
ファシリテーターとして外部の人を招いたり、他院との合同勉強会を開催したりすることで、自院の中だけでは出てこなかったアイデアが湧き、職員の視野も広がります。
まずは小さな一歩から
「難しそう」と感じた方も、まずは1つの会議をファシリテーション視点でリデザインすることから始めてみてください。例えば:
- 発言しやすい雰囲気作りに、お茶を出す
- 書記係とは別に「意見をまとめる係」を置く
- ホワイトボードを活用して意見を“見える化”する
こうした小さな工夫が、職場の空気を変え、組織の活性化につながります。仕組みや利点を十分に理解していないケースも見受けられます。