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頭痛の原因と診断:脳脊髄液減少症の実態と治療法

頭痛に悩む人は多いようです。ある程度の年齢になると、脳梗塞や脳腫瘍などの病気を疑い、医療機関を受診しますが、詳細な検査を行ってもはっきりとした診断が出ないことがあります。子供の頭痛の原因疾患として「脳脊髄液減少症」があります。この疾患に罹患すると、かなり強い頭痛に悩まされます。脳脊髄液減少症は、脳や脊髄を包む硬膜が裂けて中の脊髄液が漏れることによって起こります。治療法としては、「ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入療法)」があり、保険診療として「J007-2 硬膜外自家血注入」800点が適用されます。画像検査で疾患の判定が可能ですが、この治療法はかなりの痛みを伴い、特に小児の場合は何度も繰り返し行うことが少なくありません。頭痛の症状は我慢するのが難しく、大人でも苦痛で通常の社会生活を送ることが困難です。小児であればなおさらです。単なる頭痛と見なさずに確定診断を受けることで安心感は得られますが、痛みの除去にさらに痛みを伴う現実は非常に辛いものです。頭痛には様々な原因が考えられ、解明されていないことも多いことが分かります。今後も身近な問題として捉えていく必要があります。

村上佳子氏

村上 佳子 氏

M&Cパートナーコンサルティング代表取締役
メディカル21代表
一般社団法人 医療実務研究会 代表理事
医療法人 南凕会 顧問 社会福祉法人 景福会 評議員
㈱総合メディカル専任講師
公益社団法人 福岡県介護老人保健施設協会理事

病院医事課に12年勤務の後、㈱医療事務サービス入社。教育システム課にて講師及び派遣社員の教育。
現在はメディカル21代表として、総合病院から単科病院・診療所まで幅広くレセプト診断・減点・請求漏れ対策指導に従事する傍ら、一般社団法人医療実務研究会代表理事として各種セミナーを企画し、九州一円の80数会員の勉強会を開催し、医療事務職員のレベルアップ指導を行う。また、医療機関の顧問として医事課をはじめ経営に直結する指導を行っている。
2006年度より公益社団法人福岡県介護老人保健施設協会理事に就任。
2014年6月より公益社団法人全国老人保健施設協会社会保障制度委員会介護報酬部会会員として活動。