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村上佳子コラム「意外と多い保険証の確認」

オンライン資格確認認証のシステム導入がR5年4月より原則義務化となり、マイナンバーで保険資格を確認できるようになった医療機関が増えました。では窓口で従来通り保険証の確認業務を行っていないかといえば、そうではありません。診療報酬に「診療情報システム基盤整備体制充実加算」の算定要件が見直されて特例加算となり、窓口では患者の受診に際し、マイナー保険証を持参しているか否かを確認しなければいけないことになりました。特例点数は以前とは算定要件が違っているため点数自体は算定しないと決めた病院もかなりの数があります。しかし、点数を算定しないからと言ってもマイナー保険証の確認は必要ですので、窓口では月1回は患者に確認する作業は続いています。オンライン資格を導入すれば毎月の資格確認が不要になり、月1回の患者とのやり取り作業が不要となり作業効率が上がると期待していましたが、窓口作業は改善するどころか相変わらず保険証の提出を求めているのであれば、手間は増えたことになりませんか?保険資格による返戻は減ることになりますがそれ以外のメリットはどうでしょう。補助金では賄えないコストをかけた割には事務作業の効率化や患者へのメリットが感じられないのは私だけでしょうか??

村上佳子氏

村上 佳子 氏

M&Cパートナーコンサルティング代表取締役
メディカル21代表
一般社団法人 医療実務研究会 代表理事
医療法人 南凕会 顧問 社会福祉法人 景福会 評議員
㈱総合メディカル専任講師
公益社団法人 福岡県介護老人保健施設協会理事

病院医事課に12年勤務の後、㈱医療事務サービス入社。教育システム課にて講師及び派遣社員の教育。
現在はメディカル21代表として、総合病院から単科病院・診療所まで幅広くレセプト診断・減点・請求漏れ対策指導に従事する傍ら、一般社団法人医療実務研究会代表理事として各種セミナーを企画し、九州一円の80数会員の勉強会を開催し、医療事務職員のレベルアップ指導を行う。また、医療機関の顧問として医事課をはじめ経営に直結する指導を行っている。
2006年度より公益社団法人福岡県介護老人保健施設協会理事に就任。
2014年6月より公益社団法人全国老人保健施設協会社会保障制度委員会介護報酬部会会員として活動。