業務の効率化、生産性の向上が求められ、とにもかくにもデジタルトランスフォーメーションが求められている昨今です。このDXは、単にデジタル機器を社内に導入することを指す言葉ではありません。企業や社会がデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを「変革し、新たな価値を創出すること」を表します。企業風土を一新するほどのドラスティックな変革こそが今求められている、という風潮ではありますが、あまり大上段に構えた変革を進めようとすると、結局話が前に進まずに、いつまでも何も変わらないまま時間だけが経過してしまうこともよくある話です。そんな時は、普段の業務の中で少しだけ効率化を図れないかを考えてみると、それが大きな効果をもたらすことがあります。たとえばExcelです。
Excelは約70%の企業でデータ管理業務に使用されていると言われています。表計算のために使用しているソフトとしては全体の約84%をExcelが占めています。このExcelを使用している多くの企業では、そのポテンシャルを100%発揮できているでしょうか。Excelには500種類以上の関数が存在します。そのすべてを使いこなす必要はありませんが、普段行っている業務がある程度自動化される程度の関数を組み込むことは、ぜひ実践したいところだと思います。そのような関数の設定をサポートしてくれるサービスが広がり始めています。「普段どのような業務をしていて、Excelの作業のどのような部分に不便さを感じているのか」などをヒアリングし、あとはExcelに関数等の設計を組み込み、フォーマットを仕上げてもらえるサービスです。業務効率化は進めていかなくてはならないけれども、急なDXに取り組めるほどの余力が見いだせない時には、このような「ひとまずここを」という対応の仕方でも十分大きな前進が見込めます。Excel業務サポートサービスについては、最近では介護業界特化型のものも出てきています。「DXでドラスティックに社内風土を変革する」ゴールへ向かう道のりの途中で、いくつかこのようなマイルストーンを設定し、着実に進めていくことも非常に効果的です。