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HOSPITALITY 〜長先生の接遇レッスン〜 VOL.51「馴れ馴れしさ」に注意しよう

あなたは、初対面の相手にいきなりあだ名で呼ばれたり、急にタメ口で話しかけられた経験はありますか?そのような状況に遭遇したとき、どんな気持ちになりましたか?多くの人は、びっくりするか、もしかすると不快感を覚えるかもしれません。馴れ馴れしい態度は、相手の距離感やパーソナルスペースを尊重しない行動であり、特に初対面の場では慎重さが求められます。

「馴れ馴れしい」という言葉は、相手との距離感を無視し、まるで長年の友人のように接することを意味します。たとえば、初めて会った相手にタメ口で話しかける、個人的な質問をする、または必要以上に体に触れてしまうなど、相手のプライバシーや感情を無視した行動は、相手に不快感を与える可能性が高いです。このような態度は、ビジネスや医療現場では特に問題視されることが多く、信頼関係を築くどころか逆効果になることもあります。

馴れ馴れしさの原因の一つは、相手に共通点を見つけると、すぐに親しさを感じてしまうことです。例えば、趣味が同じであったり、同じ出身地であることがわかった瞬間に、急に親しい態度を取ってしまうことがあります。しかし、相手がそのような距離感を望んでいるとは限らないため、注意が必要です。どんなに共通点があっても、相手に不快感を与えないように、適切な距離感を保ちながらコミュニケーションを取ることが大切です。

馴れ馴れしさを避けるためには、まず相手の反応や表情に注意を払いましょう。もし相手が少しでも違和感や不快感を示していると感じた場合は、自分の態度や言葉遣いを見直す必要があります。接する際には、相手の気持ちや状況を尊重し、丁寧な対応を心がけることが、良好な関係を築くための第一歩です。

長 幸美(ちょう ゆきみ)

(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。