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HOSPITALITY 〜長先生の接遇レッスン〜 VOL.50「親しみやすさ」と「馴れ馴れしさ」の違いを理解しよう

親しみやすい応対と接遇のポイント

親しみやすい応対と接遇のポイント

親しみやすい応対とは、ただフレンドリーであればいいというものではありません。特に医療機関や接客の場では、親しみやすさと礼儀正しさをバランスよく持つことが重要です。 では、親しみやすさを持ちながらも、適切な接遇を実践するためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?

1. 挨拶を大切にする

まず大切なのは、挨拶です。挨拶は、相手とのコミュニケーションの最初の一歩であり、その人の印象を大きく左右します。視線を合わせ、笑顔で「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶をすることで、相手に対して「あなたを認識しています」「歓迎しています」というメッセージを伝えることができます。 ただし、挨拶をする際には、忙しさに流されず、心を込めてしっかりとした言葉で伝えることが大切です。形だけの挨拶では、相手に不信感を与えることもありますので注意しましょう。

2. 言葉遣いに気をつける

次に重要なのは、言葉遣いです。医療機関やビジネスの場では、丁寧で敬意を持った言葉遣いが基本です。「です・ます調」を使い、必要に応じて敬語を適切に使い分けることが求められます。 また、難しい言葉や専門用語を無理に使わず、相手にわかりやすい言葉で話すことが、親しみやすい印象を与えるポイントです。話す内容だけでなく、話し方にも気を配り、相手に安心感を与えましょう。

3. 相手の反応に敏感になる

さらに、相手の反応に敏感になることも重要です。相手がどのような表情や態度をしているかを観察し、もし違和感を感じた場合は、すぐに応対を見直すことが大切です。 親しみやすさを持ちながらも、相手を尊重し、相手にとって心地よい環境を作ることが、接遇の基本です。相手の気持ちを理解し、共感を持って接することが、親しみやすさと信頼を築く鍵となります。

長 幸美(ちょう ゆきみ)

(株)M&Cパートナーコンサルティング パートナー
(株)佐々木総研 医業経営コンサルティング部 シニアコンサルタント
20数年の医療機関勤務の経験を活かし、「経営のよろず相談屋」として、医療・介護の専門職として、内部分析・コンサルティングに従事。