こんにちは。M&Cパートナーコンサルティング代表の村上佳子です。
整形外科クリニックを受診する患者さんの中には、高齢の方が多くいらっしゃいます。
そこで重要になるのが、骨粗鬆症です。
例えば、転倒して骨折した患者さん。
骨折そのものを治療することはもちろん大切ですが、
「なぜ骨折したのか」
「次の骨折を防ぐために何ができるのか」
まで考える必要があります。
ところが、クリニックによっては、
「骨密度を測って終わり」
になっているケースがあります。
私は、ここは非常にもったいないと思っています。
もちろん経営上の意味でもありますが、それ以上に、患者さんの将来の骨折を防ぐという医療上の意味で重要です。
骨密度検査を行い、必要に応じて治療を開始し、定期的に評価する。
薬がきちんと継続できているか確認する。
必要に応じて生活指導や運動についても考える。
こうした一連の流れを、クリニックとして仕組みにしておく必要があります。
例えば、
「次回の骨密度検査はいつか」
「治療開始からどれくらいたったか」
「最近受診が途切れていないか」
といったことを、患者さん一人ひとりについて把握できているでしょうか。
院長の記憶だけに頼っていると、どうしても抜けてしまいます。
ここはスタッフの力を借りるところです。
対象患者をリスト化する。
次回検査時期を管理する。
受診が途切れた患者さんを確認する。
こうした管理は、医師でなくてもできます。
院長はその情報をもとに、医学的な判断を行えばよいのです。
骨粗鬆症診療が継続的に行われるようになると、患者さんとの関係も変わります。
「痛くなったときだけ行く整形外科」から、
「骨や運動機能を継続して診てもらう整形外科」
になっていきます。
これは地域の高齢化が進む中で、とても重要な役割だと思います。
増収・増患というと、どうしても新しい患者さんを集めることばかり考えがちです。
でも、すでに来院している患者さんに必要な医療を、継続的にきちんと提供することも大切です。
骨粗鬆症診療は、その代表例ではないでしょうか。
次回は、さらに視点を広げて、レントゲン、注射、装具、処置など、現在の診療の中で「必要な医療を取りこぼしていないか」を考えます。

