こんにちは。M&Cパートナーコンサルティング代表の村上佳子です。
新患が増えて、リハビリ患者も増えてくる。
これはクリニックにとって、とても良いことです。
ただし、その次に必ず起きる問題があります。
再診患者が増えることです。
新患を増やせば、その患者さんの多くはもう一度受診します。
骨折後の経過を見る患者さん。
注射後の状態を確認する患者さん。
リハビリ中の患者さん。
骨粗鬆症治療を継続している患者さん。
こうした再診が積み重なると、診察室がどんどん混んできます。
そこで、
「患者さんが増えすぎたので、もう新患は増やせない」
となってしまうのです。
だから、増患を考える場合は、同時に再診の仕組みを考えなければなりません。
例えば、患者さんが診察室に入ってから院長が、
「今日はどうですか?」
「薬はまだありますか?」
「リハビリではどんなことをしていますか?」
と、一から情報を集めていないでしょうか。
もちろん医師による確認は必要です。
でも、その前にスタッフが整理できる情報もあります。
症状の変化。
薬の残り。
検査予定。
リハビリの実施状況。
こうした情報が診察前に整理されていれば、医師は医学的な判断に集中できます。
リハビリ患者についても同じです。
理学療法士から医師へ伝える情報が毎回ばらばらでは、院長が一から確認することになります。
「痛みはどう変化したのか」
「可動域はどうか」
「今後の治療で医師に確認してほしい点は何か」
など、情報共有の型を決めておくと非常に効率的です。
カルテ入力についても見直す余地があります。
医師が診察終了後も長時間パソコンに向かっているのであれば、入力方法や定型文、医師事務作業補助者の活用なども検討できます。
大事なのは、
診察時間を無理に短くすることではありません。
患者さんと話す時間まで削ってしまえば、診療の質や満足度が低下します。
そうではなく、
診察の中に入り込んでいる「診察以外の作業」を減らす。
ここがポイントです。
院長にしかできない判断に時間を使い、それ以外をスタッフと仕組みで支える。
これができれば、患者さんが増えても、院長の負担が同じ割合で増えるとは限りません。
常勤医師1名体制のクリニックでは、診察室をどう回すかが、そのまま経営能力になります。
次回は、高齢患者の多い整形外科で非常に重要な「骨粗鬆症診療」について考えてみましょう。

