近年、社会福祉法人の資産管理をめぐる議論が熱を帯びています。
特に注目されるのが「理事長が乗る高級車」。
果たして、法人所有の高級車は認められるのでしょうか?
●公益法人に求められる透明性
社会福祉法人は、利用者や公的資金によって成り立つ公益目的の組織です。
そのため、理事長の私的な快適性を理由に高級車を購入することは、不正経理とみなされる可能性が高く、行政指導や刑事責任に発展するケースもあります。
●高級車でなければ困る場面はあるか?
まずは理事会の承認を得ることが必要です。そのうえで、業務上本当に高級車である必要があるのか、誰に説明しても理解されるといえるのかを考えることが重要です。
例えば、送迎や訪問業務において、高級車でなければならない理由があるのかを説明できるでしょうか。特別な利益供与は禁止されており、違反すれば補助金返還や損害賠償のリスクもあります。
●結論:所有すること自体は大丈夫だが、厳しいルールがある
法律上、法人が高級車を所有することは必ずしも禁止されていません。
しかし、厳格なガバナンスと説明責任が求められます。
判断に迷う場合は弊社担当者へご相談ください。
