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診療報酬算定の疑問 特別養護老人ホームにおける在宅患者訪問診療料について

当院(在宅療養支援病院)は今年の4月から嘱託医として週2回看取り介護加算1の届出をしている特別養護老人ホームへ回診を行っております。終末期(末期悪性腫瘍ではない)には利用者家族へICを行い、施設看取りの説明と同意をとっています。
特別養護老人ホームでは原則在宅患者訪問診療料の算定は認められておりませんが、死亡日から遡って30日以内の患者に限っては認められる旨の記載がありますが、以下の算定方法は可能であるかご回答お願い致します。

 

  • 4月10日 利用者家族へIC 施設看取りの方針となる。
  • 4月13日 他の利用者様の定期回診に併せて、個別に診療
  • 4月17日 他の利用者様の定期回診に併せて、個別に診療
  • 4月20日 施設看取り
  • 4月13日 在宅患者訪問診療料1 算定
  • 4月17日 在宅患者訪問診療料1 算定
  • 4月20日 再診料、往診料、在宅ターミナルケア加算、看取り加算算定

在宅ターミナルケア加算と看取り加算は、特養において看取り介護加算1を算定し、看取り介護加算2を算定していないようですので、ご質問にございますように算定可能と考えます。ただし、貴院の厚生局への届出状況を確認しましたところ、在宅時医学総合管理料の届出をされているようですので、施設入居時等医学総合管理料の算定も可能と考えます。さらに、施設入居時等医学総合管理料を算定した際には、患者の状況にもよりますが、包括的支援加算等の加算も算定が出来ますので注意されてください

能見氏

能見 将志(のうみ まさし)

(株)M&Cパートナーコンサルティング 専門研究員
診療情報管理士。中小規模の病院に18年間勤務(最終経歴は医事課長)。
診療報酬改定、病棟再編等を担当。診療情報管理室の立ち上げからデータ提出加算の指導まで行う。