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令和4年 医師・歯科医師・薬剤師の統計情報
令和4年12月末時点での医師・歯科医師・薬剤師の統計情報が厚生労働省より公開されています。以下に抜粋した情報と傾向を記載いたします。
なお、詳細な統計情報をご覧になりたい方は、以下のリンクよりご確認ください。
医師・歯科医師・薬剤師統計の特徴
令和2年との比較
令和2年12月と比較して人数は次のように変動しています。
- 医師:+3,652人
- 歯科医師:-2,176人
- 薬剤師:+1,708人
医師・薬剤師は増加していますが、歯科医師は減少しています。なお、医師・薬剤師の増加人数も、過去の増加傾向と比べると減少しつつあります。
男女差
女性割合は次の通りです。
- 全体:医師23.6%、歯科医師25.8%、薬剤師65.1%
- 29歳以下:医師36.2%、歯科医師48.7%、薬剤師65.7%
医師・歯科医師では女性の割合が低い一方、薬剤師では高いです。特に29歳以下では、医師・歯科医師における女性割合が上昇しています。
平均年齢
全体の平均年齢は以下の通りです。
- 医師:50.3歳
- 歯科医師:53歳
- 薬剤師:46.7歳
診療所や薬局に限ると、医師60.4歳、歯科医師54.8歳、薬剤師46.8歳となり、特に診療所での医師の高齢化が進んでいます。歯科医師・薬剤師も平均年齢が上昇しています。
診療科目別 診療所平均年齢(診療科目抜粋)
主な診療科目別の診療所での平均年齢は次の通りです。
- 内科:61.9歳
- 消化器内科:58.8歳
- 小児科:61.3歳
- 産婦人科:59.9歳
- 皮膚科:57.1歳
- 精神科:58.4歳
- 外科:67.3歳
- 泌尿器科:60.9歳
- 整形外科:61.5歳
- 美容外科:41.9歳
- 眼科:59.1歳
外科の平均年齢が最も高く、主たる診療科において外科を標榜することが減少していることが推測されます。一方で、美容外科は平均年齢が低い結果となりました。
県別 医師・歯科医師・薬剤師数
人口10万人あたりの県別人数は以下の通りです。
- 医師:平均262.1人
- 歯科医師:平均81.6人
- 薬剤師:平均202.6人
最多県:医師(徳島県335.7人)、歯科医師(東京都116.1人)、薬剤師(徳島県244.0人)
最小県:医師(埼玉県180.2人)、歯科医師(青森県55.9人)、薬剤師(沖縄県149.4人)
大学がある徳島県や、人口集中地域である東京、大阪、福岡などが高い数値となっています。一方で、長崎県では医師・歯科医師は平均を上回っていますが、薬剤師数は平均を下回っています。
統計情報は、地域・年代など広い視点での傾向をつかむのに役立ちます。参考にしていただければ幸いです。
なお、上記情報の出典は、厚生労働省の「令和4年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」に基づいております。